佐賀駅からバスで約10分の長崎街道では、平成22年2月20日から3月31日まで「佐賀城下ひなまつり」が開催されます。
城下町として発展した佐賀市のひな祭りの特徴は、伝統と歴史を意識したお祭りです。佐賀藩鍋島家の歴代夫人たちが所有する雛人形をはじめとし、手織りの佐賀綿や鍋島小紋などをまとったお雛さまが豪華にそろいます。また、今年は10回目を迎えるため、加賀前田家から125年ぶりに佐賀の地へ里帰りするお雛様や、人間国宝の鈴田滋人氏によって作られた「木版摺更紗(もくはんずりさらさ)」という伝統的な染織物も展示されます。
大正ロマンの雰囲気漂う「旧古賀銀行」の1階では、銘菓の「丸ぼうろ」の製作実演を実施します。また、きれいな雛ケーキや雛菓子、肥前・佐賀のお菓子などを販売しているので、お土産にぜひ立ち寄ってください。
「旧中村家」は明治期の建物で、古賀銀行の開業時に社屋として利用されていました。ここにある自然食レストラン「玄米食おひさま」では、佐賀の地元食材をたっぷりと使った「ひな会席」(3,150円)やカフェを堪能できます。ひな会席は予約が必要です。
歴史民俗館と松原川周辺では、「夜びな灯明町あそび」が開催されます。地元の子どもたちなどが作った灯りの作品や、佐賀大学の学生が作った灯りの芸術品で美しく装飾されます。
旧古賀銀行から美しい着物を着たお雛様やお内裏様、とてもかわいい稚児行列などのパレードも行われるなど、そのほかにもさまざまなイベントが行われ、街が活気にあふれます。佐賀城下ひなまつりで、楽しいひな祭りを過ごしてみてはいかがですか?