花火といえば夏の盛りを思い浮かべますが、福山市鞆の浦の花火は春の終わり、または、初夏の訪れと共に弁天島から夜空に打ち上げられます。
弁才天を祀る弁天堂(福寿堂)が建っていることから、弁天島と呼ばれている、この小さな島。
そこから約2000発もの花火が打ち上げられます。
対岸には夜店が軒を連ね、明るい売り子さんの声が右に左に飛び交います。
大勢の人が集まる活気に満ちた一夜。瀬戸内に本格的な夏の訪れを予感させる、鞆の浦自慢のお祭りです。
鞆の浦の伝統芸能・「鞆の浦アイヤ節」が地元住民によって披露された後、さあ、いよいよ打ち上げ開始。鞆の夜空に色鮮やかな光の大輪が幾重にも拡がり、浴衣姿の見物客たちの上気した顔を照らします。
水中花火や仕掛け花火など、凝った演出も見ものです。
鞆の浦の町並みを鮮やかに照らす夜空の華―さあ、夏が始まります!
江戸時代、海上の安全祈願のために弁天祭が行われていました。
旧暦の4月14日に行われていたこの祭では、植木市が開かれたり、灯籠流しが行われたり。
そして煙火祭と呼ばれる花火大会でもにぎわったとのこと。
往時の鞆の浦の繁栄ぶりが思い起こされます。
詳細はこちらです。
詳細データ
会場: 弁天島(打上場所)
住所: 広島県福山市鞆町
TEL: 084-928-1042
(福山鞆の浦弁天島花火大会実行委員会)
公共交通: JR福山駅→バス30分、バス停:鞆の浦下車、徒歩5分 経路検索
料金: 無料