田舎では昔から風習が根強く残っています。
大きな鯉のぼりもその一つでしょうか。
都会では大きな鯉のぼりを立てる場所がありませんから、部屋の中で飾るサイズが人気です。
しかし、田舎では現代でも大きな鯉のぼりを庭に立てることが当然と考えられています。
祖父母が孫のために大きな鯉のぼりを立てるのです。
それは子どもが生まれたお祝いの意味もありますが、周りの人に自慢したいと考えるからでしょう。
高価な鯉のぼりを買ったことではなく、男の子が生まれたことを自慢しているのです。
その気持ちは孫が生まれた人にはよくわかるかもしれません。
ただ、都会に住んでいる人たちはそのような鯉のぼりとは無縁です。
チャンスがあれば大きな鯉のぼりを立てたい気持ちはあるでしょう。
しかし、現実は明らかに無理です。
このように考えると田舎に住むことがとても魅力的に思えてきます。
大きな鯉のぼりが高価だと思っている人もいますが、意外と価格に差はありません。
部屋に飾る鯉のぼりは人気がありますが、小さな部分まで神経を使って作るため逆に高くなってしまうこともあります。
大空を泳いでいる鯉のぼりはしっかりとした作りになっていればいいだけです。
ナイロン製なら素材も安いですから、簡単に作ることができます。
手作りだとしても制作の手間はかからないのです。
昔から鯉のぼりを制作しているメーカーは現代でも同じように作り続けています。
その需要には大きな変化はないのかもしれません。